同日北京を訪問していたブリンケン国務副長官は、習主席の訪米などについて中国側と緊密に意思疎通を行った。シャーマン国務次官、ゴッテメラー国務次官、アジア・太平洋問題担当のラッセル国務次官補らが相次いで訪中し、イランの核問題、多国間軍縮、アジア太平洋事業、朝鮮の核問題といった地域・世界の問題における立場について協議した。両国の各レベル・各分野の活気ある交流は、中米関係の常態になっている。
一年の計は春にあり。今年の中米関係は、全体的に見て安定的なスタートを切った。双方は新年早々、両国関係の計画を立てた。習主席の訪米の他に、今年は中米戦略経済対話、人文交流ハイレベル協議などが予定されている。両国は二国間の投資保護協定の交渉、両軍の相互信頼メカニズムの構築、汚職取り締まりなどの二国間事業、世界の反ファシズム戦争勝利70周年の記念、イランの核問題、気候変動などの国際事業でも新たな進展を実現することになる。
過去1年間の中米関係は、荒波の中で前進を続ける船のようだった。時に揺れることがあっても、前進が妨げられることはなかった。中米はビザ発給要件緩和、軍事の相互信頼、貿易交渉、エボラ対策、対テロ作戦などの問題で合意に達し、さらに節目となる意義を持つ気候変動の共同声明を発表した。二国間関係のうち最も敏感な両軍の交流は、2015年も良好な発展の勢いを維持する。高官の交流が進められ、合同演習の序幕もすでに開かれている。
中米は国外に高飛びした腐敗官僚の引き渡し、資産返還などの協力を強化しており、かつ今年1月と8月にフィリピンで開かれるアジア太平洋経済協力会議の汚職取り締まりの作業部会に出席する予定だ。中国外交部の華春瑩報道官は11日に開かれた定例記者会見で、「中米双方は既存の腐敗官僚引き渡しの協力を踏まえた上で、各種の効果的な新ルートを切り開くことを検討する必要がある」と述べた。