2016年の南中国海情勢を振り返る 平穏無事だった本来の姿を回復すべき

2016年の南中国海情勢を振り返る 平穏無事だった本来の姿を回復すべき。

タグ: 南中国海情勢 2016年

発信時間: 2016-11-29 15:15:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2016年は、南中国海の情勢にとって、特別な意味を持った年となるに違いない。この年の7月12日、ハーグの国際仲裁裁判所は、いわゆる「南中国海仲裁案件」に対し、「最終裁決」を下した。仲裁裁判所の「裁决」は、基本的な事実を顧みず、国際法と国際関係の基本的なルールを踏みにじり、中国の領土の主権と海洋権益を深刻に損なうものとなった。このような法をゆがめた「裁判」に対しては、中国政府と中国人民は断固たる反対を表明する十分な理由がある。このような道理を欠いた「裁决」は、中国政府と中国人民は当然、受け入れもしなければ、認めもしない。

7月12日の無法な仲裁結果が出てからの数カ月、中国政府と中国人民の「有理・有利・有節」(道理を持った、勝利を目指した、自制的な)の断固たる対応によって、南中国海の情勢は、安定の方向へとゆっくりと発展している。いわゆる「南中国海仲裁案件」は結局は、法律の衣をまとった茶番劇に過ぎず、呼応する人もほとんどいない「惨憺」たる結末を迎えた。

第一に、フィリピンのドゥテルテ新政権が誕生した後、フィリピンの前政権による錯った対中政策を棚上げし、両国関係は現在、アキノ政権時代の谷間からようやく友好・協力の正常な軌道へと戻りつつある。

ドゥテルテ大統領は就任後、10月18日から21日まで中国を公式訪問した。中国は、ドゥテルテ大統領が就任後に初めて訪れたASEAN域外の国となった。これは、ドゥテルテ大統領が、中国と再び友好の道に戻ることの重要性を認識したことを示している。10月20日、中国の習近平国家主席とドゥテルテ大統領が行った正式会談で、ドゥテルテ大統領は、▽フィリピンと中国の悠久の友誼は揺るぎない、中国の巨大な発展は世界を感服させている、▽フィリピンと中国の両国の発展戦略は高度に一致しており、双方の協力には広大な成長の余地がある、▽フィリピン側は、両国関係の積極的な発展と中国側との協力の強化に尽くしていく、▽本日の会談は歴史的なものであり、両国関係の全面的な改善・発展をもたらすもので、今回の訪問はフィリピンと中国の両国の人民に幸福をもたらすものとなる――と語った。

11月19日、ペルーの首都リマで行われたAPECサミットの会合の合間に、習近平国家主席とドゥテルテ大統領は再び会談した。習近平主席は、「双方は、海上協力を積極的に検討し、海上での良性の相互活動を促進し、南中国海問題を両国の友誼と協力を促進する好材料に変えなければならない」と指摘した。ドゥテルテ大統領は、▽フィリピンは、独立自主の外交政策を掲げており、兄弟のような中国と永遠に友人となることを願う、▽フィリピンと中国は、多くの問題で類似した見方を持っており、密切に疎通や協調をはかり、アジア地域の発展を共同で促進し、世界の平和と繁栄、正義を促進しなければならない、▽フィリピン側は、中国側とともに、対話や協議を通じて海上関連問題を適切に処理し、両国関係の改善と発展の勢いを共同で維持することを望んでいる――と述べた。

 

1   2   3   4    


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。