第二に、ベトナムも、新たな党・政府の指導グループが就任した後、南中国海問題の緩和への願いを見せている。
9月13日、習近平主席は、中国を正式に訪問したベトナムのグエン・スアン・フック新総理に会見した際、▽双方は、双方間の協議を通じた南中国海問題の適切な処理を堅持しなければならない、▽中国とベトナムの共通の利益は、その相違をはるかに上回っている、▽双方は、友好な協議を通じて相違を有効にコントロールし、海上協力を推進する能力を完全に備えている、▽双方は、政府の国境交渉などの既存の協議体制を利用し、南中国海のさらに広い海域での共同開発の実質的な進展を早期に進め、海上問題のもたらした挑戦を協力のチャンスに変える必要がある――と述べた。
9月12日、李克強総理は、中国を公式訪問中のベトナムのグエン・スアン・フック首相と会談した。李総理は、南中国海問題は、領土の主権と海洋の権益にかかわり、民族感情に影響する問題であるとし、中国とベトナムの双方は、共同で努力し、上層部における共通認識を守り、海上の安定を維持し、相違のコントロールに努め、海上協力を推進し、共通認識を絶えず積み重ね、海上と地域の平和・安定を共同で守り、両国関係の安定発展に条件を作り出さなければならないと強調した。グエン首相は、ベトナム側は、平等と相互尊重の精神に基づき、平和的な方式で海上問題を適切に処理し、相違をコントロールし、海上の安定を保持し、敏感でない分野での海上協力を展開し、海上問題が両国関係の発展に影響しないようにすることを願うと語った。
11月19日、ペルーのリマでAPECサミットに出席した際、習近平主席は、ベトナム国家主席に新たに就任したチャン・ダイ・クアン氏と会見した。習近平主席は、双方の協議・対話を通じて紛争を解決し、「紛争は棚上げにし、共同開発する」という協力の道を堅持し、問題を適切に処理し、南中国海の平和と安定を守らなければならないと強調した。チャン氏は、「ベトナムの党と政府は揺るぐことなく、ベトナムと中国の全面的戦略協力パートナーシップの発展に尽力する」とし、ベトナムの党と政府は、中国の党と政府と密切な上層部での接触を保持し、共同で努力し、安定的で持続可能な軌道に沿った両国関係の継続的な発展を推進することを望むと語った。