2016年の南中国海情勢を振り返る 平穏無事だった本来の姿を回復すべき

2016年の南中国海情勢を振り返る 平穏無事だった本来の姿を回復すべき。

タグ: 南中国海情勢 2016年

発信時間: 2016-11-29 15:15:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

第四に、ロシアを含む多くの国が、南中国海の情勢における中国の立場と観点に支持または理解を表明し、南中国海問題のクールダウンと南中国海の情勢の安定回復に重要な役割を果たした。

6月25日、ロシアのプーチン大統領は中国を公式訪問し、両国は、「中華人民共和国・ロシア連邦共同声明」を発表した。声明では、「各自の主権や領土保全、安全の維持など互いの核心利益にかかわる問題において相互支持を堅持する」、「中国とロシアは、1982年の『国連海洋法条約』などの規定に基づき、国際法の原則的な基礎の上で海洋の法律制度を守ることを主張する」との認識が示された。さらに「すべての関連紛争は、当事者が友好的な協議と交渉に基づいて平和的に解决すべきものであり、国際化や外部からの干渉には反対する」とし、「双方は、『国連海洋法条約』のすべての条項と『南中国海における関係国の行動宣言』、同宣言実施のための指導原則を十分に尊重しなければならない」と呼びかけた。

最後に、南中国海の情勢は現在、前向きな方向へと発展しており、南中国海問題はすでに、直接当事国の交渉と協議を通じて相違を管理・解決する正しい軌道へと徐々に戻りつつある。

南中国海にはもともと何もなかったのだから、平穏無事だったその本来の様子を回復させてやらなければならない。南中国海問題の意見の食い違いは、中国と関係当事国が、交渉・協議を通じて平和的に解决すべきものだ。域外勢力には、南中国海問題で指図しあれこれ言う権利や資格はない。南中国海の平和と安定を共同で守ろうとする本地域の国々の努力を悪意で破壊すべきではなく、トラブルを引き起こすなどもってのほかだ。仲裁裁判所による「国際法の茶番劇」が南中国海問題で演出されることとなったのは、一部の域外勢力がたきつけた結果である。

2016年7月12日に発表された「南中国海の領土主権と海洋権益に関する中華人民共和国政府の声明」で明確に指摘されている通り、▽中国は一貫して、中国の南沙群島の一部の島礁に対するいくつかの国の不法な占領と、中国の関連管轄海域における権益侵害行為に断固として反対している、▽中国は、直接関係する当事国と、歴史的事実の尊重を土台として、国際法に基づき、南中国海の関連する意見の食い違いを交渉・協議を通じて平和的に解決することを望んでいる、▽中国は、直接関係する当事国とともに、実質的な臨時の配置を行うために全力を尽くし、関係海域での共同開発も含めて、相互利益とウィンウィンを実現し、南中国海の平和と安定を共同で守らなければならない――。(文:厖中鵬・中国社会科学院日本研究所副研究員)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年11月29日

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