中国人民大学が5日に開いた「戦略定力(戦略を実行する意志と気力)を以て約束を守らない米国に対処する」シンポジウムで、異なる分野から複数の専門家が基調講演を行った。
専門家は、米国の追加関税で貿易摩擦がエスカレートすることは公然と民意に背く、誠意のない極限まで圧力をかける手段だと指摘した。
そして、米国が大阪サミットでの首脳会談での合意に背いて、米国に輸入する3000億ドル相当の中国製品に10%の追加関税を課すと決定したことは、米国の誠意の無さと言行不一致を充分にさらけ出すものだとしている。
南開大学教授 佟家棟氏:このような行為は、進行中の交渉では滅多に見られないものだ。前回の交渉を否定することになると同時に、次回の交渉でもいじめ行為のような圧力となり、非常にめずらしいいじめ主義的行為だ。
北京大学国家発展研究院教授 余淼傑氏:第1の残念な結果は、米国の言うことはあてにならない、信用できないという国際的イメージが再び暴露されたことだ。第2は、中米貿易交渉に新たな不確実性が浮上したことだ。この点からいえば、中米両国が過去12回の貿易交渉で達成した成果を破壊することになる。中国側は、力強く、筋の通った、節度ある報復措置を通じて、米国側に自身の誤りを認識させる必要がある。