焦点二:無症状感染者は感染の再拡大を引き起こすか?
4月8日、76日間閉鎖していた武漢市から市外に出る交通規制が解除された。武漢の「封鎖解除」、生産・操業再開後の無症状感染者の感染リスクに関心が集まっている。
中国疾病予防抑制センターの李群主任は「人的流動の増加にともなう感染リスクに対応するための操業再開の準備はずっと進められている。無症状感染者が確認されればすぐに隔離観察、詳しく流行病学調査を行い、一部の場所や人、地域で重点的に防疫措置や監視が強化される。そうしてより多くの無症状感染者を発見し、感染の機会を減らしたい」と強調した。
「無症状感染者は麻疹、インフルエンザ、SARSなどでも一定の割合で存在するが、社会的に大流行を引き起こすことはない」と童氏は指摘。「2003年のSARSと前期新型コロナウイルスによる肺炎の流行病学調査から、無症状感染者にはある程度の感染力はあるが、その感染力や伝播性には限度があり、大規模に感染が拡がることはないことが証明されている。病院や関連機関が予防対策をしっかり行えば、無症状感染者の感染リスクはうまくコントロールできるだろう」との見方を示す。
さらに、「無症状感染者が感染の再拡大を招くかどうかでより重要なのは防疫措置に対する態度と能力だ。重視しなければ、少数の無症状感染者でもウイルスが拡散する可能性がある。重視すれば、無症状感染者が存在したとしても、有効な防疫措置をとり、一人発見したら隔離という地道な作業を行えば問題はない。現在、各方面で無症状感染者の防疫措置は重視され、専門部門による監視測定も強化、防疫措置とフローも最適化され、重点的なスクリーニングも展開されている。そのため無症状感染者による感染拡大を過剰に心配する必要はない」という。