■世界の感染拡大の最中に米国は何をしたか?
新型ウイルス爆発初期、米国の政治家が考えたのは「製造業を米国国内に回帰させるのに有利」ということだった。各国に感染が蔓延後はイランへの制裁を加えたり、制裁取り消しと引き換えに「ベネズエラ政府の転覆」を図った。同盟国での感染状況が深刻化する中、米国は同盟国が発注した防疫物資を差し押さえ、ドイツ企業が開発した新型コロナウイルスのワクチンの独占権を大金を積んで買い取ろうとした。
各国から人々が頻繁に行き交う米国。世界最大の爆発地となった米国がウイルスを抑え込めず、世界にパンデミックの第2波が到来した場合どう清算するのか?カナダの調査によると、カナダの初期の感染拡大は主に米国からの渡航者によるものだった。オーストラリアなどでも米国からの渡航者による感染が数多く確認されている。米国はこうしたウイルス拡散に謝罪すべきではないのか?
米国はラテン系の不法移民の本国送還を加速させているが、彼らに対するウイルス検査を行っていない。グアテマラだけでも3月以降本国に送還された不法移民を乗せた航空便で平均で乗客の約50%を占める新型コロナウイルスの感染者が確認されている。米国はこれらの国から責任追及と賠償金を請求されるべきではないのか?
世界がウイルスと闘っている重要な時期に米国政府はグローバルな防疫支援の連携を図るWHOに対して拠出金を停止し、世界がウイルスを封じ込める努力、命を救う努力を無下にし、発展途上国の防疫闘争に多大な影響を与えた。米国は世界中の人々にそのことを説明するべきではないのか?
医学誌「ランセット」のリチャード・ホートン編集長は「トランプ政権は世界が公衆衛生危機の最中にWHOへの拠出金を停止し、WHOに根拠のない指示を出し、米政府の信用を損なった。人道に反する罪」と批判した。
世界銀行のアン・クルーガー前チーフエコノミストは「米政府は人類の健康に対して戦争を発動したようなもの」と危惧した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月15日