武漢市の感染症防衛戦で大きな勲功を立てた火神山・雷神山という2軒の病院の名は、歴史に刻まれることだろう。全人代代表、中建三局元党委書記、董事長の陳華元氏はチームを率い、火神山・雷神山医院の建設任務を担当した。
これは一分一秒を争う戦いだった。新型コロナウイルス感染症の発生後、陳氏は重い責任を担った。陳氏によると、武漢市都市農村建設局は1月23日午後に特別会議を緊急開催し、中建三局を中心にSARS期間中の北京小湯山モデルを参考にし、武漢で速やかにベッドを1000床置ける新型コロナ患者の収容・治療に特化した火神山医院を建設することを決定した。
変化を続ける感染状況を受け、武漢市は1月25日午後、火神山医院に続き半月内にもう一つの「小湯山医院」である雷神山医院を建設し、ベッド数を1300床追加することを決定した。
旧暦の年末及び感染症の二重の壁をいかに乗り越えるか。作業員、建材、建機を速やかに調達するにはどうするか。ガスパイプ、高圧線の移設を速やかに完了するにはどうするか。これらは陳氏とチームが突きつけられた数多くの難題だ。
「任務を任されたのだから、全力で取り組まなければ」陳氏は誓いを立て、何度も現場に赴き施工状況を調べた。プロジェクトの施工及び資源の調整に真剣に取り組み、建設者を率いて共に苦しい時を乗り越えた。
全人代代表は国民のため、大事業や困難に立ち向かう。火神山医院の建設が1月23日に始まり、10日で竣工し交付された。1月25日には雷神山医院の建設が始まり、12日で竣工し交付された。陳氏と同僚は危機を恐れず、沈着に戦いに応じ、「ミッション・インポッシブル」を「中国のスピード」に変え、防疫・治療の貴重な時間を稼いだ。
陳氏は「無数の平凡な建設者が摩訶不思議な中国のスピードを創った」と強調した。陳氏によると、火神山医院の建設には1万2000人以上の作業員が加わった。雷神山医院は2万2000人以上。この2軒の病院の竣工後も、300人以上のメンテナンス作業員が医療従事者と同じく、防護服を着用し病棟を出入りし、2軒の病院の正常運転を守った。
陳氏は火神山医院、雷神山医院の建設・使用状況を受け、総合性感染症病院の平時と戦時をいかに結びつけ、より良く一般人の命の安全と身体の健康を守るにはどうするかを考えている。陳氏は「十分な調査研究、思考、帰納・整理の後、今年の全人代で平時・戦時結合の感染症病院の建設、各種重大感染症への対応を提案する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月18日