インドネシアのジャカルタ-バンドン高速鉄道で高架を繋げる工事の様子。同高速鉄道は「一帯一路」構想の代表的なプロジェクトであり、インドネシアの国家戦略プロジェクトでもある。(写真=新華社提供)
2021年は中国共産党創立100周年に当たり、第14次五カ年計画(2021年~2025年)がスタートする年でもある。新時代の中国が新たな発展段階に入るにともない、中国の特色ある大国外交は新たな道程を歩み出している。
2020年を振り返ると、首脳による「クラウド外交」は中国外交における最大のハイライトとなった。習近平国家主席は大国の指導者としてグローバルな視野を持ち、重責を担って、「クラウド外交」方式により外国のリーダーや国際組織の責任者と会談および電話会談を87回行い、重要な二国間、多国間の活動に22回出席し、国際的な新型コロナウイルス感染症対策のために団結・協力の旗幟を打ち立て、世界経済に強靭な回復の自信をもたらし、グローバルガバナンスシステムの改革のために明確かつ実行可能な方向性を指し示した。
新たな道程において、中国は引き続き首脳外交を導きとして、主要な大国との関係の安定的発展を推し進め、国際および地域協力を持続的に深化させ、国際社会と共同で人類運命共同体構築という偉大なプロセスを推進していく。突如発生した新型肺炎により、各国の人々は苦楽を共にし、互いに協力して困難を克服することをより深く認識し、人類運命共同体理念は日増しに人々の心に浸透し、分裂ではなく団結を求め、閉鎖ではなく開放を求め、対立ではなく協力を求めることは、国際社会が共通して選ぶ道となっている。国家レベルでは、中国はますます多くの友好パートナーと二国間の運命共同体を打ち立てている。また、地域間では、関係各国はすでに周辺地域、アジア太平洋、中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)、中国・アフリカ、中国・アラブ、中国・ラテンアメリカ運命共同体の構築で合意に達している。グローバルな領域では、中国が提唱するインターネット空間、核の安全保障、海洋などの運命共同体と人類衛生健康共同体の構築が積極的な呼応を得ている。2021年は「中露善隣友好協力条約」調印20周年、上海協力機構(SCO)成立20周年、中国・ASEAN対話関係構築30周年に当たり、中国・アフリカ協力フォーラムでは新たなサミットが開催される。中国はこれらの重要なタイムラインを契機として、引き続き人類運命共同体構築の推進に尽力していく。
新たな道程において、中国は絶えず開放・協力の水準を高め、質の高い「一帯一路」共同構築を推進し、極めて大きな市場の強みと内需の潜在力を充分に発揮し、自らの発展により世界経済の回復を推し進め、各国とより多くの中国のボーナスを分かち合っていく。国際社会ではグローバル経済が過去のいかなる時期と比べても中国経済のサポートをより必要としており、2021年の世界経済が反発に転じるには、中国の引き続き強靭な回復の勢いを頼みとすることになるだろうと広く考えられている。
新たな道程において、中国はグローバルガバナンスの変革に自ら進んで参加し、引き続き多国間主義の理念を実践し、各種のグローバルな試練に各方面と力を合わせて対応し、より公平で合理的なグローバルガバナンスシステムの構築を推し進めていく。共同協議・共同構築・共同享受の理念を揺るぎなく堅持し、多国間主義を揺るぎなく維持する中国が世界に安定性とプラスのエネルギーをもたらしていることを、国際社会は広く認めている。2021年は中国の国連における合法的議席回復50周年、世界貿易機関(WTO)加入20周年に当たり、中国は「生物多様性条約」第15回締約国会議を開催する。中国は引き続き多国間主義を大いに発揚し、グローバルガバナンスの完備、グローバルな試練への対応のため、より大きな貢献を果たしていく。
2021年に目を向けると、世界各国の人々は力を合わせて困難に打ち勝ち、手を携えて前へと進むことをより必要としている。国際情勢がいかに変化しようとも、中国は揺るぎなく平和・発展・協力・ウィンウィンの旗幟を高く掲げ、平和・発展・公平・正義・民主・自由という全人類共通の価値を固守し、断固として各国の人々と共に人類運命共同体の構築に力を注ぎ、恒久的に平和で、総じて安全で、共に繁栄し、開放的かつ包摂的で、クリーンで美しい世界を作り上げる。
「北京週報日本語版」2021年1月4日