ーー政治工作では隠せない米国の不十分な新型コロナ対策(7)
デマを製造し、拡散し、メディアを操作し、利用し、いわゆる「証拠」を宣伝し、公然と「推定有罪」に走るのは、米政府が他国を中傷し、イメージを毀損し、叩く際の常套手段だ。イラクやシリアの問題において、米国の政府とメディアは「二人羽織」を演じ、「粉末洗剤事件」「白ヘルメット映像」などを入念にでっち上げた。これによる深刻な悪しき結果は今なお尾を引き、すでに米国自身の拭い落とせぬ汚点となり、米国型覇権思考といじめ行為の危害に対する人々の認識は深まり、警戒は高まっている。(人民日報「鐘声」国際論評)
そして現在、米国はウイルスの起源解明という厳粛な科学の問題において再び常套手段を用い、中国を悪者にし、汚名を着せることで、責任を転嫁して、中国の発展を抑え込むという目的を達成しようと企てている。まさか米国はウイルス起源解明の問題において、再び「粉末洗剤事件」を演じ、再びセンセーショナルな「白ヘルメット映像」を制作しようと考えているのか?もし本当にそう考えているのなら、自らの新型コロナ対策失敗の事実を変える助けにはならないし、それ以上に、今日の中国の自らの権益を守る決意、意志、能力に対する判断を深刻に誤っている。
1年余りの間に、米国政府は効果的な新型コロナ対策は考えなかったにもかかわらず、自らの利益を図り、感染拡大を利用して中国を叩くという地政学的考えから、政治ウイルスを製造し、拡散しようとしてきた。「新型コロナウイルス」を「中国ウイルス」と呼び、感染拡大の責任を中国に押し付けるよう米高官を唆した。57ページにも及ぶ「嘘の調査報告書」をわざわざまとめ、パンデミックを利用して中国のイメージを悪くするよう米国の政治屋を指導し、「研究室流出説」などの論調を度々ぶち上げた。そして「起源解明テロ」により、公正で客観的な立場を放棄するよう世界保健機関(WHO)と科学者達を脅迫して、第2段階の起源解明作業が科学・客観原則を失い、正しい軌道から逸れるリスクを負うよう仕向けた。デマの製造と拡散において、米国はあらゆる悪どい手を使ってきた。
1年余りの間に、米国では3500万人近くが新型コロナウイルスに感染し、61万人以上が死亡し、「悪化ー緩和ー悪化」という感染状況の悪循環からずっと抜け出すことができなかった。これは、デマは他国を害する以上に自国を害するということを十分に証明している。早くも昨年2月にWHOは、新型コロナと闘う世界の努力を損なうとして、新型コロナ関連のデマを取り締まることは非常に重要だと明確に指摘した。WHOはこのために、デマ対策の専門チームを立ち上げた。国際的に権威ある医学誌「ランセット」は、新型コロナ関連の陰謀論を強く非難する、世界トップレベルの公衆衛生分野の科学者27人の共同声明を掲載した。声明は、陰謀論はパニック、デマ、偏見を生み、新型コロナと闘う世界の共同努力を損なうだけだと警告した。