米ウイルス研究の第一人者ピーター・ホーテズ氏はこのほど、米議会の超保守派議員や極右傾向のある公職者らが、国内の著名な生物科学者らを組織的に攻撃しており、攻撃を受けている学者らは、メールで脅迫を受けたり、特定のメディアから意見を改めるよう圧力をかけられたり、SNSで言葉の暴力を受けたりしていると明らかにした。
微生物学・免疫学を専門とするコロンビア大学のヴィンセント・ラカニエロ教授は、米政府がウイルス発生源調査の問題で波風を立てたいのは、政治問題化したいからであって、「彼らは科学的なことについては全く考えていない」と指摘した。パキスタンの首都イスラマバードにある平和外交研究所のモハメド・アシフ・ヌール所長も、米国をはじめ西側諸国は、科学的事実を無視して、新型コロナの発生源や感染拡大を政治問題化しているが、これはウイルスそのものよりも致命的な行為だと指摘した。
外に当たり散らし、内には口をつぐませる、こうした米国式ウイルス発生源調査は、中国を狙った「魔女狩り」に他ならない。その方法はただ一つ、流言飛語と中傷であり、基準となるのははただ一つ、推定有罪だ。感染防止対策に失敗した自国の責任を外に転嫁し、中国をさらに封じ込めることで、まさに「一石二鳥」狙ったものだ。だが、この米国式の荒唐無稽なウイルス発生源調査に何らかの結論が出たとしても、世界に受け入れられるものでは決してないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月13日