外交部(外務省)の15日の定例記者会見で、趙立堅報道官が日本による原発汚染水の海洋放出に関する質問に答えた。
【記者】福島第一原子力発電所の5、6号機の近くで、希釈処理した原発汚染水を海洋放出前にためる立て坑の掘削作業が進められているとの日本メディアの報道について、中国側としてコメントは。
【趙報道官】中国側は日本側のこうした動きを非常に懸念している。長い間、国際社会は原発汚染水の海洋放出の正当性、海洋放出計画の合理性、原発汚染水データの信憑性、浄化設備の信頼性などの問題について、日本側に諸々の疑問や懸念を伝えてきた。日本側は、十分かつ信用できる説明をいまだにしていない。ちょうど先月、IAEAの技術ワーキンググループが初めて日本を訪れ、日本側に一連の質問を投げかけた。福島の原発汚染水の処分に関する評価作業はまだ進行中だ。各方面の懸念に耳を貸さず、海洋放出の準備作業を慌ただしく進める日本側のやり方は、極めて無責任だ。
日本側は、国際社会の合理的な懸念に真摯に応え、原発汚染水の海洋放出という間違った決定を撤回し、海洋放出の準備作業を進めるのを止め、果たすべき国際的義務を的確に履行すべきである。日本は各ステークホルダーや関係する国際機関と十分な協議をして合意に達する前に、原発汚染水の海洋放出を勝手に始めるべきではない。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年3月16日