(二)世界の産業チェーンとサプライチェーンの安定は、世界経済の安定的な発展と繁栄に直接関わる。米国を始めとする一部の国は、自国のハイテク産業の強みにより、ハイテク貿易の封鎖と規制を通じ競争相手の発展と進歩を制約できると考えている。ところが、このようなやり方は相手国の発展を制限するという目的を達成しにくく、むしろ自国の有力企業の発展と進歩を妨げるというのが実情だ。社会の生産力の進歩から分析すると、どのようなハイテク産業も長期発展を実現するためには、まずその市場価値を実現しなければならないからだ。製品が売れなければ、企業の生産計画と拡大が制約を受ける。ゆえにビジネス重視の企業であれば産業のデカップリングを実行できない。しかもデカップリングと関わる産業が増え、国の範囲が広がるほど、産業チェーンの安定性が下がる。そのため米国などで産業チェーン・サプライチェーンの混乱が生じたことは、政府によるデカップリングのせいであることが分かる。この矛盾はすでに世界経済・貿易の正常な発展に影響を及ぼしている。これは世界経済政策の協調の中に盛り込まれるべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月21日