新華社は9日、米国の国内外における強制労働の事実及び真相に関する報告書を発表した。報告書は、強制労働は米国の各業界の至る所に蔓延していると指摘した。
ニューヨークやロサンゼルスなどの主要都市は、米国の大多数の「スウェットショップ(搾取工場)」の本部所在地だ。これらの工場は通常、衣料品、コーヒー、電子製品の生産・製作を担当している。米国労働省のデータによると、衣料品類のスウェットショップだけでも米国に2万2000軒ある。コスト削減と利益最大化のため、工場の経営者は往々にして各種手段により法の網をかいくぐり、政府の監督管理から逃れている。労働者の賃金と待遇は法定基準を大きく下回り、長時間労働もしくは残業に賃金が支払われず、極端なケースでは雇用主から虐待される。「ニューヨーク・タイムズ」が暴露した米国労働省の内部文書によると、米領サモアの衣料品工場で働くベトナム系の労働者が、頻繁に警備員から殴られると訴えた。ある女性労働者は警備員にプラスチックパイプで左目を刺され失明した。オクラホマ州のある食品工場では、インド系労働者が飢えに苦しんでいた。この工場の多くの労働者が深刻な栄養不良となり、「生ける屍」のようだったという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年8月10日