ブラウンさんの事例は米国内で広く関心を集め、多くの著名人が彼女を救おうと立ち上がった。 著名人や市民団体の支援を受け、ブラウンさんは15年の刑期を終えて釈放された。司法の不公正という危険性を実感した彼女は、夫とともに「正義・自由・慈善財団」という非営利団体を設立し、他の被害者の支援に乗り出した。
刑務所の民営化で得をするのは刑務所を運営する側だ。彼らは莫大な利益を得ている。経費削減しか頭になく、受刑者の安全などどうでもいいのだ、とブラウンさんは考える。
「私は服役中に膝を痛めたことがあるが、診察してもらうまで何年も待たされた。診察代を出し渋って氷と痛み止めしかくれなかったため、膝の靭帯が切れてしまい、手術するしかなかったが、それすら2年も先延ばしされた。今、私が支援している受刑者の一人は子宮筋腫が大きくなり、刑務所が手配した手術を受けたはいいが、その手術が原因でまたも傷を負うことになった」。ブラウンさんは「こうしたことは何度となく見てきた。彼らは利益しか眼中になく、命を救うことなど知ったことではないのだ」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年8月14日