中国外交部(外務省)の18日の定例記者会見で、汪文斌報道官が第9回中日ハイレベル政治対話に関する質問に答えた。
【記者】17日に天津で行われた第9回中日ハイレベル政治対話で、日本側が台湾海峡情勢について立場を表明し、中国側の軍事演習が日本の「排他的経済水域(EEZ)」に及んでいるとしたうえ、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したとの報道について、中国側としてコメントは。
【汪報道官】しばらく前から、日本側の台湾地区関連のネガティブな動きが頻繁かつ集中して見られ、日本国内では一部の人が「台湾有事は日本有事」と騒ぎ立てている。この間違った認識が「台湾独立」勢力に非常に危険な誤ったシグナルを送ったことは間違いない。ペロシ氏の台湾地区訪問後、すでに170以上の国と多くの国際組織が正義の声を上げ、「一つの中国」原則の堅持を再確認し、中国が自らの主権と領土的一体性を断固として守ることへの支持を表明した。だが日本側は白黒を逆さまにし、米側の間違った行為を支持し、中国側を不当に非難し、中国の内政に粗暴に干渉した。中国側はすでに何度も厳正な立場を日本側に表明した。
台湾問題は中日関係の政治的な基礎と両国間の基本的な信義に関わり、いささかたりとも曖昧にし、揺るがすことは許されず、ましてやいかなる挑発も、一線を越えることも許されない。台湾問題について日本側は繰り返し中国側に厳粛な政治的約束をしてきた。日本側は台湾問題が極めて敏感であることをよく知り、「台湾独立」勢力を助長することの危険性と危害性を深く認識していてしかるべきだ。我々は日本側に対して、歴史の教訓を汲み取り、中日間の4つの基本文書の原則とこれまでの約束を厳守するよう促す。
中国と日本は台湾東方海域の境界線をまだ確定しておらず、いわゆる「日本のEEZ」との主張を中国側は受け入れない。台湾島周辺海域における中国軍の一連の軍事演習は、米側と「台湾独立」分裂勢力による重大な挑発への対抗行動であり、国家主権と領土的一体性を断固として守るための必要かつ正当な措置だ。中国側は事前に安全上の注意喚起と航行警告を出しており、これらのやり方は国際法と国際的慣例に完全に沿ったものだ。日本側が「一つの中国」原則を言動を一致させて厳守し、台湾海峡の平和と安定の維持に資する事をより多く行うよう望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年8月19日