中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は19日の定例記者会見で、クリテンブリンク米国務次官補(東アジア・太平洋担当)の最近の発言についてコメントを求められ、中国が米国の挑発に対して断固たる対応を取ることは合理的かつ合法的だと述べ、中国の国家主権と領土保全を守る決意は揺るぎなく、誤った判断をしないよう米国に忠告すると表明した。
汪氏は次のように述べた。ペロシ米下院議長が中国台湾地区を訪問した事実と経緯ははっきりしており、理非曲直は一目瞭然だ。これは、米国が「一つの中国」の約束に反して、中国の主権と領土保全を損なったもので、中国が約束に反して米国の主権と領土保全を損なったものではない。これは、米国の指導者が台湾に行って「台湾独立」分裂活動を支持したものであり、中国側が米国に行ってアラスカ州の「独立」を支持したものではない。
汪氏は次のように指摘した。中国が米国の挑発に対して断固たる対応を取るのは合理的かつ合法的で、当然のことだ。国際社会からも幅広い理解と支持を得ている。米国が問題を解決するには、活路は一つしかない。それは中米間の三つの共同コミュニケと「一つの中国」原則に立ち戻ることで、責任を転嫁し、逆ねじを食らわすのではなく、さらに言えば、軽はずみな行動でより大きな危機を作り出そうとしてはならない。中国の国家主権と領土保全を守る決意は揺るぎなく、誤った判断をしないよう米国に忠告する。
「新華網日本語版」 2022年8月20日