国務院扶貧開発領導小組弁公室の范小建主任はこのほど開催された中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)社会発展・貧困撲滅フォーラムに出席し、次のように述べた。
改革開放以来の約30年で、中国の貧困撲滅事業は目覚ましい成果を上げた。農村の絶対貧困人口は1978年の2億5千万人から2006年は2148万人に減り、貧困発生率は30.7%から2.3%に低下した。低所得人口も00年の6213万人から06年は3550万人に減り、農村人口に占める割合は6.7%から3.7%に低下した。6年間で貧困人口1052万人が減っており、年平均減少数は175万3300人となる。
中国の貧困撲滅事業が挙げた成果は、改革開放以来の国民経済の継続的かつ急速な発展や国民生活の不断の改善と密接不可分だ。特に経済発展を促進すると同時に、国は組織的、計画的、大規模に貧困撲滅に向けた開発策を実施し、国情に見合った貧困撲滅開発の道を進んだ。
こうした中国の特色ある貧困撲滅開発の道は、政府の主導、社会の参加、自力更生、開発による貧困撲滅、全面的発展を中心に据えている。
▽政府の主導
貧困撲滅開発を国民経済と社会発展における重要な任務とした。
▽社会の参加
各方面の社会的パワーを動員し、組織して、貧困地域の開発建設に参与した。これには国際組織や二国間組織、国際的非政府組織(NGO)と協力し、さまざまな形式による貧困撲滅プロジェクトや関連活動を共同で実施することも含まれる。これらプロジェクトへの世界銀行の投資額は6億1千万ドルに達し、プロジェクト実施地域の貧困人口は800万人に上った。
▽自力更生
貧困人口が自らの努力により、現状を打破することを奨励し、支持した。貧困農村世帯の考え方を転換させ、貧困撲滅開発プロジェクトの実施を通じて村民の自治を促進するなどした。
▽開発による貧困撲滅
貧困地域と貧困人口が自ら努力する力、自ら発展する能力を高めた。農業の新技術や新方法の導入、各種の職業訓練の実施などを進めた。
▽全面的発展
自然資源の開発と人材資源の開発とを結びつけ、貧困撲滅開発と生態環境保護活動とを融合させた。
「人民網日本語版」2007年11月22日