中国は国際責任を担い、特定の国や集団に奉仕することはない
チャイナディリー記者
チャイナディリー記者の中国は国際業務の中でさらに多くの責任を担うべきだという質問について、楊潔チ外交部長は次のように答えた。
中国は国際社会での責任を負う一員として、一貫して真剣な態度で国際業務を処理してきた。それと同時に、発展途上国として率直に言えば、中国は自身の能力を超えた国際責任を引き受けることは出来ない。
私たちが担う国際責任は、特定の国あるいは国家集団に奉仕するのではなく、彼らの標準で測るものでもない。国際義務を担うことについて私たちは、中国の人民や世界に対して責任を負い、将来に対して責任を負わなければならない。中国自身の成長につれ、私たちは当然さらに多くの国際責任を負い、世界各国の人々とともに平和と発展事業を促進していく。
温室効果ガス排出に関する質問には次のように述べた。
気候変動の問題が生じている主な原因は、先進国の長期にわたる温室効果ガスの排出と、一人当たりの排出量が高い点にある。なぜ中国の排出量が多いかというと、中国は世界で人口が最も多い国だからだ。しかし、中国の1人当たり排出量は非常に低い。
中国人3人の排出量は、先進国の1人の排出量より少ない。もし人々が言うところの「人は平等である」という観点から1人あたりのエネルギー消費を見れば、一部の人たちが中国の排出量が大きいともっともらしく言うことはできない。
発展途上国の国民も生活水準の向上は必要だ。私たちは政府の計画に基づいて行っており、国連の「千年発展目標」の実現に向けて努力している。そのため中国の発展のために排出される温室効果ガスは、今後も一定の期間いくらか増えることは免れない。
だからこそ温室効果ガス排出の問題を出す時、総排出量のみを言って1人当たりの排出量を言わない、または現状だけを見て歴史を見ず、あるいは生産だけを話して消費を話さずというのは、誰が見ても不公平で非科学的だと私は思う。
中国は「バリ・ロードマップ」を歓迎し、気候変動問題への対応に大きな力を注いでいる。私たちは引き続き責任ある態度で、一層努力していくつもりだ。
「チャイナネット」2008年3月12日