今をさかのぼること100年ほど前、天津の十八街というところに小さな麻花(小麦粉をこねて短冊状に切り、2,3本ねじり合わせて油で揚げた菓子。かりんとうに似ている)の店があり、店名を「桂発祥」といった。
店の主人である劉老八は研究熱心で商売のうまい人物だった。彼の作る麻花は材料の質が良かった。精製された小麦粉と上等な油を選び使っていたので、客が絶えず訪れた。劉老八は他とは一風異なった麻花を作るため、色々材料を混ぜ合わせ工夫を凝らしたのである。何を入れるかについて彼は、さんざん考え抜いた。モクセイ・福建省産の生姜・胡桃・ピーナッツ・ごま・氷砂糖などなど。何度もの実験を重ねて、彼はついに黄金色のいい色合いを持ち、香ばしく美味しい麻花を作り上げた。これより、「桂発祥」の麻花は有名になり多くの人々に愛される“天津三絶”(麻花・狗不理包子・耳朶眼炸糕)の一つとなったのである。
「チャイナネット」2007年12月18日