梅里雪山
怒江・金沙江(長江上流部)・瀾滄江(メコン川上流部)の三大河が併流する世界自然遺産「三江並流」の傍にある梅里雪山は、雪山の連山として名高い。主峰・カワカルポ(海抜6740メートル)は氷河で覆われており、輝く透き通った氷河が、山頂から海抜2700メートルの森林地帯にまで伸びている。モンスーンの影響を受ける海洋性気候地域に形成された低緯度・低海抜の氷河としては、世界でも稀有なケースであり、最も壮観であるとされる。太古から、蔵(チベット)族の人々は梅里雪山を神の山としてあがめてきた。梅里雪山は雲南省徳欽県を中心に広がっており、平均海抜6000メートル級以上の雪山が10峰以上も連なる。