三清山は申請からわずか3年で世界遺産に登録された。専門家は三清山について、花崗岩からなる景勝地であり、花崗岩の多彩な結合や成長、ユニークな地形、美しい風景は、「花崗岩によって生み出され、進化した歴史の博物館」であると評価する。ある国外の専門家は「西太平洋で最も美しい花崗岩の峰林」と称えた。
三清山の中に身を置くと、山々に抱かれて心地よい気分になる。辺りには雲霧が漂い、緑が生い茂り、花が咲き誇る。心地よい気分というのは、自然を身近に感じたときに湧き上がってくるものなのだ。
西海岸
山の北側から出発し、山中の階段を辿って、西海岸景勝地に到着した。山の斜面に沿って設けられた桟道は非常に険しい。半年もの時間をかけて少しずつ建設されたのだという。桟道を歩くと、奇峰が林立し、怪石が突き出ている様子が目に入る。深さ数百メートルの谷底には、さまざまな形状の石筍が天を突きさすように聳えている。峡谷には雲海が広がり、霧が立ち上り、奇岩怪石が雲霧の中から突如として顔を出す。歩いても歩いても、奇観は後を絶たない。