三峡プロジェクトは長江における最大の水利工事で、世界でも最も大きい水力発電所である。現在その工事はまだ完成していないが、すでに経済効果と社会的な成果が現れている。

三峡プロジェクトの建設により、長江中下流域の初歩的な洪水予防システムが形成され、その基準はこれまでの10年に一度から100年に一度に向上した。16基の発電ユニットの発電量は、累計で約2000億キロワット時に達し、石炭を使った場合だと1億トン余りに相当する。

三峡プロジェクト区域では、約600キロの貨物輸送条件が大幅に改善され、輸送コストも低下した。2006年の貨物輸送量は5000万トンを超え、貯水前の2000万トンをはるかに上回る「黄金水路」になり、地元の経済発展に重要な役割を果たしている。

多くの人たちは、この水力発電のプロジェクトが特殊なものであるため、この建設が経済や社会、環境、持続可能な発展などの面において役割を発揮し、特にエネルギーや洪水予防、水資源配置の領域では重要で、取って代わることの出来ないものであるということをまだ深く認識していない。

「チャイナネット」2008/01/25