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COP15に宛てたある中国人の手紙 |
発信時間: 2009-12-11 | チャイナネット |
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デンマークのコペンハーゲンで開催されている気候変動枠組み条約の第15回締約国会議(COP15)に参会している各国代表の方々へ はじめまして。ここ数日みなさんは、世界で一番重要で非常に扱いにくい会議に参加しておられますが、みなさんの口論は全て耳に入っています。 私は農家出身の普通の中国人です。今やっと、前の世代の人たちよりいい生活を送ることができるようになりました。すばらしい日々を送ることは一人一人の願いです。私の故郷の農民たちは、家電製品を買い、住宅を建て直し、大都会に行って色々見てみることを夢見ています。私の住んでいる都市では、クーラーも車もますます多くなり、多くの人たちがもう少し広い家を手に入れるために奮闘しています。 しかし私たちは不幸にも気まずい時代に生きてしまいました。多くの人たちがうらやましく思っていた欧米人のような生活が映画から現実のものになろうとしているところを、きっぱり拒否されてしまったのです。故郷の親はどんどん暑くなる夏に、冷蔵庫もクーラーを取り付けることができず、これらの製品には炭素排出税が課税されることになったと聞きました。 私のクラスメートが勤めていた工場は、環境保護の基準に達する設備をそろえることができないため倒産しました。また島に暮らす人たちはさらにかわいそうです。それは地球の温度が1.5度上がれば、彼らの国は水没してしまうのですから。 私や周辺の人たちは、もちろんよりきれいで清潔、気候災害の少ない環境を望んでいますし、そのためならそれなりの代価も払います。しかし困ったことは、この代価をどのように世界の60億人が分けるかです。先進国と発展途上国にはかなりの大きなライフスタイルの差があり、これは貧しい国は永遠に貧しく、裕福な国は永遠に裕福というように、世襲のように代々伝わっていくのでしょうか。もしそうだとすれば、将来のためにがんばってきた私たちの原動力はどこから来たのでしょう。 私は中国の西南と西北に行ったことがありますが、そこに住む人たちはかなり厳しい生活を強いられ、ある人たちはまだ生きていく上での基本的な問題の解決に奮闘しています。しかし生活環境はすでに気候温暖化の影響を受け、気候はさらに悪化。風と砂による被害はさらに深刻で、自然災害は頻繁に発生しています。 彼らは世界が急発展して残した苦い結果を飲み込んでいて、この悪い結果を招いた人やその下の世代の人たちは、遥か遠いところで幸せに暮しています。彼らは後発の人たちに、開発は「これで終わり」と言いますが、それは世界がもうこれ以上、多くの幸せを抱え込むことができないからです。 |
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