「これで終わり」…。都会に来たばかりの田舎者として、私は自分の良心を撫でながら、どうしてもこの言葉を口にすることが出来ません。私には自分たちが発展しないことで他人の幸せをサポートするよう故郷の人たちに要求する権利はありません。それはすべての裕福な人に別荘やキャンピングカーを捨てるよう要求する権利がないのと同じです。私が出来るのは、人が去ったあとに電気を消し、省エネ製品を使い、シャワーの時は水を節約し、質素な服を着ること。シンプルで楽しさを失わない生活を送ることです。
幸いなことに私の周りには、ますます多くの人たちがこの行列に加わっています。彼らは自分の健康やクリーンなライフスタイルを追い求めているだけではなく、自ら貧困地区に行ってメタンガスや太陽エネルギーの普及を進め、乾燥地帯で従来の栽培方法の改良を手助けています。また土石流や地すべりがあった地域では段々畑の改造を促し、地元の人たちに気候変動への対応を援助しているのです。
さらにある人たちは民間の環境保護組織に参加し、企業の排出を監督し、都市計画の最適化や人々の環境権益を維持するなど、低炭素や二酸化炭素削減、カーボンフットプリントという言葉は、徐々に中国人にも知られるようになっています。
「祖先から地球を受継いだのではなく、子孫の地球を借りている」。私たちは自分たちの行動で、世界や子孫への責任を果たしましょう。私たちが払った努力は、遠くない未来に必ず報われ、この世界を離れても深く足跡を残すことでしょう。
コペンハーゲンで開かれているCOP15の本意は、人類の未来のためであり、権力争いのためではありません。先進国は誠意を持って、資金や技術面で発展途上国の省エネや排出削減を援助し、発展途上国は力に応じて全力を尽くして実行して、先進国の歩んだ道を再び歩まない・・・。これは一人の中国人が、共同で地球の温暖化へ対応するということの理解であり、今回の会議に期待していることです。
「チャイナネット」2009年12月11日
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