トムソン・ロイターは27日、今年第1−3四半期の中国企業株式発行報告書を発表した。同報告書のデータは今年8月25日までのもの。同報告書によると、中国域内企業のA株及びオフショア株式市場における新規株式公開(IPO)は今年、総額510億ドルに達しており、前年同期比51.6%増となっている。同期としては2010年以来の高水準。
今年第1−3四半期に規模が30億ドルを超える2件の大型IPOがあり、中国企業のIPOによる資金調達総額を押し上げ、かつ香港証券取引所の世界IPO証券取引所における順位を上げた。中国鉄塔股份有限公司は今年8月、香港でのIPOで69億ドルを集め、中国企業のIPOとしては今年最大規模になり、中国郵政貯蓄銀行が2016年に76億ドルで香港上場を果たした後としては、最大規模のIPOとなった。また、美団点評は9月、香港証券取引所で上場し、42億ドルを集めた。
香港証券取引所(SEHK)は中国本土企業の今年の海外IPO発行の大半を集め、資金調達額が2017年同期比273.9%増の276億ドルに達した。