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今週中の利上げなし、預金準備率引き上げのペースを維持 中央銀行総裁、
発信時間: 2007-11-20 | チャイナネット

中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は11月19日、南アフリカのケープタウンで開催された国際決済銀行会議に出席した合間に、記者のインタビューを受け、「中国は頻繁な利上げを行う必要はない」とした上で、少なくとも今週中の利上げはないが、今後数カ月以内には利上げがありうると語った。

周小川総裁は、中国の中央銀行は金利調整を含む各種の貨幣政策ツールを用いることができるとの考えを示した。

氏はまた、中国の中央銀行は引き続き預金準備率の引き上げによって金融部門の過剰流動性を吸収する方針であると述べた。中国には、預金準備率引き上げの余地があると強調した。

中国がドル安でドル資産を減らすことがあるのかという質問に答えた際、周小川総裁は中国はベストを尽くして強いドルを支持すると語った。

「中国の消費者物価の急上昇は季節的なものであり、9、10月の物価上昇率は高かったが、季節的調整を経て年間CPIは約4.5%になる」と述べ、「2008年のインフレ圧力はそれほど大きくない」という見通しを示した。

人民元為替相場につてい、周小川総裁は、中央銀行はいっそう人民元相場の弾力性の向上に努めるが、人民元相場の柔軟性の向上は必ずしも為替レートの変動幅の拡大のみで実現するものではないと答えた。

先週末に、ケープタウンで開催された20カ国グループ中央銀行総裁・財務相会議の席で、各メンバー国の代表は特定の国の通貨名を挙げはしなかったが、巨額の貿易黒字を有する新興国が本国の通貨への管理を緩和し、より大きな柔軟性を持つようにすべきであると呼びかけた。米国の代表はさらに、中国は人民元相場に対する管理を一層緩めるべきであるとした。同時にEUやカナダも中国の人民元為替相場変動幅の拡大を求めた。

「チャイナネット」2007年11月20日

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