中国製玩具が世界中の子供に喜びを
米ワシントン市に住むジャニーズ・ハーレーさんは、9月末から毎週のように、玩具屋に目当ての商品が入ってないか見に行くが、いつも、店員の申し訳なさそうな表情と「売り切れました」の言葉に肩を落としている。
ハーレーさんは、今年のクリスマスに「くすぐりエルモX」を、6歳になる娘にプレゼントしようと早いうちから計画していた。このエルモ人形は、くすぐられると大笑いしながら転げ回る仕掛けになっていて、とてもかわいい玩具だ。しかし、ハーレーさんが玩具屋に買いに行くといつも手ぶらで出てくることになる。品薄の「くすぐりエルモX」を欲しがっている多くの人が、専門のウェブサイトを設け、その在庫数や入庫の予定などを追跡している。
米国市場で売られている他の玩具同様に、「くすぐりエルモX」の主要生産国は中国だ。中国は玩具の輸出において世界トップで、クリスマスシーズンになると「メード・イン・チャイナ」の玩具が、海を渡り、欧米の子供たちのクリスマスプレゼントとして手渡される。
世界最大の日用雑貨集散地である浙江省義烏市の関連データによると、義烏市場はクリスマスプレゼントの世界最大の貿易拠点となっており、輸出先は100以上の国や地域に及んでいる。総輸出量は全国の3分の2を占め、今年の1~3四半期における輸出総額は5千万ドル、前年比30%以上の増加となった。
EUの関連代表者は、「中国製の玩具が無くなれば、世界中の子供たちの楽しみが減ることになる」と感慨深げに述べている。
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