欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は17日、中国の2つの輸出製品であるステンレス鋼線とロウソクの反ダンピング調査を開始した。この反ダンピング調査は、約1000社の中国企業の6億ドルの製品に影響を及ぼすと見られている。
商務部公平貿易局輸出2所の程永如所長は、「ロウソクについては私たちが知る限り、EUの関連産業は実質的な損害を受けておらず、欧州委員会が客観的かつ公正に調査を行うよう望んでいる。ステンレス鋼線の生産業は新興産業であり、EU側がこの反ダンピング調査を慎重に行うよう期待している」と述べた。
EUが今回始めた反ダンピング調査は、関連企業の生産や経営、国際貿易、投資のいずれにもマイナスの影響を及ぼし、ひいては倉庫保管や輸送、保険などの産業にまで損失をもたらすことになると中国商務部は指摘している。
またEUは、まだ中国の市場経済としての地位を承認していないため、EU側の関係調査官の自由裁量が大きく、一部の調査官は自由に中国企業の挙証責任の負担を多くし、応訴負担を大きくすることがありうる。そのため商務部は、企業側が積極的に応訴することを勧め、必要な公共サービスを提供する用意があると表明した。
「チャイナネット」2008年2月19日 |