スタンダード・チャータード銀行(SCB)が17日に上海で発表した研究報告によると、現在の経済的環境は中国の付加価値の低い企業の運営を困難にさせているが、今後新しい企業が誕生し、バリューチェーンの向上を促進するとしている。「中国新聞網」が伝えた。
同報告によると、値上がりを続ける人民元や輸出税還付率の引き下げ、調達コストや人件費の上昇などにより、中国の紡績企業の経営が困難になっている。同報告では、コストの上昇とニーズの減少傾向による圧力の下で、こうした中国企業は現実の難題に直面しており、中国の経済成長モデルの転換の下での淘汰は避けられないと分析している。転換のプロセスは痛みをともなうものであり、企業、特に付加価値の低い輸出業界は困難に直面するだろう。しかし同時に新たな企業が誕生し、発展するだろう。
報告では中国人民銀行の第1四半期の企業景気調査データを引用し、多くの中国企業は現在の困難な状況は一時的なものだと見ているが、次の四半期の投資に対する自信は低下していると述べている。
また報告では、人民元の値上がりと利上げのスピードアップによりインフレの圧力を緩和すべきだとしている。
「人民網日本語版」2008年4月20日
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