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森稔社長が語る「上海環球金融中心」の裏事情
発信時間: 2008-09-09 | チャイナネット
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 需給関係の変化に促されて、多くの企業が新たな選択を行う。だが稔社長は取材に対して楽観的な見通しを示し、「現在、上海の商業オフィスビル市場は飽和状態ではなく、まだまだ不足気味であり、特に国際的基準を満たしたハイクラスのオフィスビルが不足している。私たちがSWFCを建設した時には、ニーズが徐々に増加するのを待つことを考えた」と述べた。

 稔社長の今後二年間についての情勢判断が正確かどうかは、一定の時間をかけて検証しなくてはならない。陳董事はメディアに対し「今年の浦東地区のオフィスビル供給面積は60万平方メートルを超え、空室面積は20万~30万平方メートルに達し、空室率は従来の1%から12~13%に急上昇することが予想される。SWFCの22万平方メートルだけで、今年の供給面積の3分の1を占めており、このため今年の浦東地区のオフィスビル賃料が値下がりしないのはもういいことだ」と述べた

 だが浩生董事長は次のような見方を示す。SWFCの意義はオフィスビルの問題だけにあるのではない。新たなランドマーク建築が陸家嘴金融貿易センターエリアの中央に位置し、「世界の金融の磁場」という理念を立脚点にして、その磁力の利用を検討し、ビジネス、文化、観光の各機能を一体化させ、世界の情報と優れた人材とを引き寄せ、トレンドを生みだし、これまでの国際金融センターの概念をうち破って、アジア屈指の金融センターおよび文化メディアセンターになろうとしていることに、より大きな意義がある 「人民網日本語版」2008年9月9日
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