中国工業・情報化部消費財工業司の張莉司長は、28日に開かれた第6回中国産業国際競争力フォーラムで、「『繊維工業調整・振興計画』の実施から半年で効果が現れ始め、繊維産業への投資のプラス成長転換、内需拡大、産業移転の加速は最大の焦点となっている」と述べた。工業・情報化部のデータによると、全国繊維工業の1～9月の投資額は1882億元で、前年同期比6.6％増となった。伸び率は全工業の平均を大きく上回ったが、今年初めのマイナス成長からプラス成長に転換し、繊維産業の工業増加額は前年同期比で8.4％伸びた。

1～9月の全国繊維・アパレル製品輸出額は1216億ドルで、前年同期比では11.8％減少したが、下げ幅は1～2月の35％と比較すると大きく縮小している。1～9月の国内の衣料品消費は21％増加し、繊維製品の国内販売が占める割合は2008年末の77％から今年上半期には80％に上昇し、繊維製品が国際市場に依存してきた形に変化が現れ、消費依存型の発展構造が形成されつつある。

1～8月の繊維工業の利益は737億元で前年同期比12.7％増となり、伸び率は月ごとに拡大している。