第21回上海市市長国際企業家レファレンス会議が1日に開催された。その中で、上海市の韓正市長は「タイミングを失わず迅速に上海の経済モデル転換を」と題するスピーチを行い、同市の経済モデル転換の目標とプロセスについて詳しく説明。中でも「上海は中国の改革開放の前線基地であり、上海の経済構造のモデル転換には深い意義がある」との発言が注目を集めた。スピーチの主な内容は次の通り。
昨年以来、このたびの国際金融危機への対応プロセスの中で、上海はモデル転換を推進するには、科学的発展の道を揺れることなくしっかりと歩む必要があると深く認識するに至った。カギは、新たなより高いスタート地点に立って、経済構造の戦略的調整を加速させることにある。
上海経済のモデル転換は、「4つのセンター」と社会主義に基づく現代型の国際的大都市の建設を加速させることを目標とし、サービス経済を中心とした産業構造形成の加速を発展の方向性とする。主として、現在に立脚し、長期的な視野をもち、ポイントをとらえて、集中的に突破し、産業構造の最適化・グレードアップを不断に推進し、都市の国際競争力を向上させる。具体的な措置は主に次の通りだ。
サービス業の発展に力を注ぐ、上海国際金融センターの建設と密接に結びついて、金融市場システムのサービス、波及効果、牽引作用を十分に発揮させ、金融業の発展を加速させる。また上海国際海上輸送センターの建設と密接に結びついて、ソフト分野でさまざまな取り組みを進め、海上輸送サービス業の発展に力を入れる。さらに上海国際貿易センターの建設と密接に結びついて、国内・対外貿易の連携を加速させ、商業・貿易・流通の各産業の発展に力を注ぐ。対内・対外開放を拡大し、各種専門的サービス業や仲介サービス業の発展に力を入れる。
先進的製造業のレベルを大幅に引き上げる。上海の経済モデル転換を加速させるには、製造業の国際競争力を高め、工業の最適化・グレードアップを促進し、第二次・第三次産業の融合と発展を推進することが必要だ。
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