▽国産化達成と海外進出
中国は世界最大の都市軌道交通建設市場として、今後の発展の中では交通設備の国産化達成が極めて重要になる。国は、都市軌道交通プロジェクトでは、鉄道車両と電気機械設備の国産化率を平均70%以上に引き上げるとの明確な目標を掲げる。現在の軌道交通設備の生産では、独自の知的財産権を備えた技術の研究開発で大きな成果が上がっている。
今回の展覧会では、北京地下鉄・房山線の車両模型が初めて公開された。同車両は北京地鉄車輌装備有限公司が独自に開発したもので、国産化率は95%に達する。
中国の軌道交通設備メーカーは国産化達成に力を入れるだけでなく、海外市場にも積極的に進出している。中国北方機車車輌工業集団公司傘下の長春軌道客車株式有限公司はこのほど、ブラジルの地下鉄企業と総額約11億元の契約を結び、ブラジル・リオデジャネイロ市の地下1A線に車両を提供することが決定した。軌道交通車両の研究開発・製造で国内トップの北方機車は、世界約40カ国・地域に製品を輸出しており、最近10年間で輸出した地下鉄車両は461台に上る。また中国南方機車車輌工業集団公司の子会社である株洲電力機車有限公司はこのほど、トルコ・イズミル市政府と3億5千万元の軽量軌道交通用の車輌販売契約を締結した。これは中国独自の鉄道路線輸送設備・車両製品が、技術的要求の高い欧州市場に初めて進出するケースとなる。都市軌道交通の分野で、中国ブランド製品は斬新な技術を後ろ盾として国際市場に徐々に進出を果たしている。
「人民網日本語版」2009年12月9日
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