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上海国際金融センター建設に10の突破が必要
発信時間: 2009-12-23 | チャイナネット

世界的な金融危機がまだ完全には収束していない情況の中で、上海における国際金融センターの建設プロセスが注目を集めている。ある関係者は発表されたばかりの「2009年上海国際金融センター建設青書」の中で、上海での国際金融センター建設では人民元の国際化など「10の突破口」を開くことが必要だとの見方を示した。「国際金融報」が伝えた。

同青書は次のような見方を示す。

上海国際金融センターの建設推進における突破口の一つとして、人民元の国際化を積極的に推進することが必要になる。ある国の経済力が飛躍的に成長すれば、その通貨の国際化が推進されるのは当然のことだが、現在、人民元の国際的地位は発展中の大国である中国の経済的地位とつり合っていないし、中国経済の持続的な急速な発展のニーズともかみあっていない。

短期的には、上海は国境を越えた貿易の人民元建て決済を加速推進するモデル地点となり、中国の対外貿易、対外投資、対外労務請負い協力などにおける人民元建て決済を推進し、企業の為替変動リスクの封じ込めを助ける必要がある。中長期的には、準備通貨および国際通貨としての人民元の役割を高めることに努力し、最終的には人民元と外貨がどこでも、いつでも自由に両替できるようになることを目指す必要がある。

このほか、上海国際金融センターの建設推進に必要な突破口には、▽先物市場の商品の充実と革新的な発展の推進▽個人による株式投資の重点的な発展▽資産の証券化の加速推進▽オフショア金融市場の開拓発展▽国際経済・金融・貿易・水上輸送センター建設の共同推進▽国際金融センターによる中国経済のモデル転換支援の強化▽計画における配置の最適化と連動型発展の促進▽金融に関する教育と人材資源との統合、などがある。

このたびの世界金融危機は世界の経済・金融システムに重大で深いレベルの変化を生じさせるとみられ、これは上海国際金融センターの建設の加速推進にとっては重要な戦略的契機となる。上海は2009年4月に国務院が打ち出した上海国際金融センターおよび国際水上輸送センターの建設に関する意見をチャンスとしてしっかりととらえ、突破口を正確に探り当て、新たな飛躍を達成しなければならない。また国際市場における中国の金融面での発言権を高め、中国経済の発展に対する金融の推進力を強めるために、新たな貢献をしなければならない。

「人民網日本語版」2009年12月23日

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