不動産市場調整策の実施に伴い、住宅市場は「好調な5月」とはならなかった。北京、上海、深センの5月の住宅成約数は前月比で大幅に減少し、価格にもぐらつきが見られた。
北京の1日当たり平均成約件数が3週続けて100件割る
北京の不動産取引ポータルサイトの統計によると、先週(5月24日から30日)の北京の建設中分譲物件の成約数は約611件、1日平均87件となり、3週続けて1日の平均成約数が100件を下回った。また、北京第4環状道路内にある新築物件の平均価格に上昇が見られず、デベロッパーの価格に対する予想にぐらつきがあることがわかる。
北京不動産取引管理網の統計によると、5月30日現在、同月の北京の建設中分譲物件の成約数は5587件で、1日平均で186件、4月の348件より46.6%減少した。さらに注目すべきなのは、経済適用房(中低所得者向け格安住宅)や限価房(中低所得者向けに価格を制限した住宅)などの保障性住宅を除けば、5月の建設中分譲物件の成約数はわずか3357件、1日平均108件で、前月比で70%近く減少していることだ。