▽1978年
中国で市場経済に向けた改革がスタートした。
【特集】人民元レート形成メカニズム改革
▽1979年
経済改革の一部として、輸出を促進するために、中国政府は対外貿易管理体制の改革をスタートさせ、企業が一定割合の外国為替を保有することを認めた。
▽1981年1月
中国の物価はずっと国の計画によってコントロールされてきたため、深刻な価格のアンバランスが存在し、国内と海外の市場価格に大きな開きが生じ、対外貿易企業は損失を出すようになった。そこで人民元レートに対し、貿易分野と非貿易分野と両方面で同時に配慮することは難しくなった。
経済の決済を強化し、対外貿易の体制改革ニーズに対応するため、国務院は1981年から2種類の相場制度を導入することを決定した。すなわち、本来の制度とは別に貿易取引における実勢レートを設定し、公定レートも引き続き残して非貿易分野での対外為替の決済に利用することにした。これは二重為替相場制度などと呼ばれている。
▽1981年1月-1984年12月
中国は貿易で実勢レートを採用し、対ドルレートは1ドル=2.80元となった。公定レートは1ドル=1.50元となった。
▽1983年9月
人民銀は中央銀行の職責を担うようになり、伝統的な商業銀行の業務を取り扱わなくなった。
▽1985年1月1日
国は貿易での実勢レートを廃止し、以前の単一のレート制度を復活させ、対ドルレートは1ドル=2.80元となった。