経済衰退の受難者は男性 復興は女性が主導

経済衰退の受難者は男性 復興は女性が主導。

タグ: 経済衰退 男性 経済復興

発信時間: 2010-07-12 11:02:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

女性の働きが際立つことは、全世界、とりわけBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)をはじめとする発展途上国にとってとくに重要であり、女性の経済的力量の崛起は革命的な成長動力となる。これは、女性の教育水準が10年前より大幅に上昇したことに起因する部分が大きい。米国ではすでに女性の高学歴者数が男性を上回っており、発展途上国の多くでも同じような状況で、ブラジル、アラブ首長国連邦、ロシアの大学卒業者の大多数は女性である。高い教養を持った女性の労働力的価値は具体的に現れ始めていて、例えばBRICsの労働力の30~50%は女性であり、この割合は引き続き増加すると見られる。研究によると、発展途上国の女性は「自分は男性よりも大望を抱いている」と述べる人が多い。インドでは85%、アラブ首長国連邦では実に92%の女性がこのように回答しており、ブラジル、インド、中国でも少なくとも75%の女性が高いレベルの仕事を渇望している。

女性労働力の変化は発展途上国ではまだ新しい話題であるが、中国やインド、ブラジルなどの新興市場国ではすでにこうした意識が覚醒していると専門家を指摘する。インテルの中国法人は女性社員のためにSNSを立ち上げたとき、女性社員の数がこの国の経済と同じようにものすごい勢いで増えていることに気がついた。同社の担当者は、いま、急速に発展していて注目されているのは中国の女性だと話す。このような状況において、会社は、自分たちの最大の希望は女性であることを意識し始め、インテルのような会社は、多くの時間と費用を女性社員の指導に使っている。女性社員の育成こそが世界の人材争奪戦に勝利する鍵だと考えているのだ。研究によると、エグゼクティブのなかに女性が多くいる会社のほうが財政状況は良好だという。

女性の教育水準の向上や仕事の成功は社会の安定と経済の進歩を促進する。ある機関は、就業の男女差の縮小は米国のGDPを9%アップさせ、女性の就業人口の増加はBRICsの1人当たり収入を2020年までに14%アップさせると予測する。女性をもっとも活力のある市場と結びつければ、その経済効果はより顕著である。ある専門家はブラジルを例に挙げ、同国の前四半期の経済成長率は9%、大学卒業生の60%は女性、この二つの数字を合わせて考えると、革命的であると指摘する。ハーバード大学のナンシー・ケーン教授は、「女性は今後15年の間に仕事文化を再構築するだろう。これは大きな変化のはじまりに過ぎず、その影響力は一つの機関或いは国家に止まらない」と指摘する。世界が「男性の衰退」時期を経たばかりだというのなら、今後の復興は女性が主導する可能性が高い。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年7月12日

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