データによると、GDPに占める投資の割合は08年が43.9%、09年が47.5%に達した。
野村証券アジア部門の蘇博文チーフエコノミストによると、過度の投資や投資の質の低下が生産能力の過剰をもたらし、利益と資産を目減りさせ、不良債権を増加させ、ビジネスへの信頼感を損なうという。また蘇チーフエコノミストによると、中国の人口の急速な高齢化を踏まえれば、ルイスの転換点が予想よりも早く到来する可能性がある。
潜在的な産出の鈍化については、中国の労働力はまもなく増加が止まるとみられ、そうなれば生産率の向上が経済の持続的成長にとって極めて重要になる。全要素の生産率を向上させなければ、中国は潜在的な成長の鈍化という課題に直面することになる。今後5-10年の間に潜在的な産出が急激に鈍化する可能性もある。
「人民網日本語版」2010年8月25日