▽海外産ミルクで国産価格が急騰
海外から輸入される粉ミルクの多くで問題が発見されている。こうした製品は国内に流通していない。質検総局は定例の情報公開の後にはいつも、発表された輸入不合格製品は、入国時の検査検疫機関で実施した検査で発見されたものであり、すでに法律に基づいて返品、廃棄の手続きを取ったり、改良して別の用途に用いていると付け加える。
言い換えれば、国内消費市場では輸入の粉ミルク製品や乳製品に対するニーズが倍増すると同時に、一部の質の低い、問題ある粉ミルクが安売りの機会をうかがっている、ということだ。
今年1-7月、広東省で輸入された粉ミルクの総重量は約4万7千トンで前年同期比29.8%増加し、価格は1億6千万ドルで同84.6%増加した。輸入製品価格は1トンあたり3360ドルで同42.2%増加した。
輸入粉ミルク・乳製品の価格が高騰しており、国内市場の乳製品価格を押し上げている。特に海外ブランドの粉ミルクは何度も価格引き上げが行われている。ある海外大手メーカーはこれまでに4回の価格引き上げを行い、直近の引き上げでは10%から12%の値上げを行った。
「人民網日本語版」2010年9月2日