徐紹史氏によると、中国の土地面積は960万平方キロメートル、海洋面積は300万平方キロメートルだが、土地の70%は山地と丘陵で、多くの人口と産業が南東部に集中し、発展のアンバランスが際立っており、マクロ調整を通して中国の全体構造を合理的に開発する必要があるという。中国は東北地区振興計画、西部大開発計画を進めており、沿海部には珠江デルタ、環渤海、長江デルタの経済圏がある。また、広州・深セン地区、浦東新区、天津浜海新区、重慶江北新区の地域計画もあり、これらは土地計画と密接に関わり、中国の発展の構図を形成している。
徐紹史氏は、『綱要』の中で人口の分布問題を特に考慮する必要があると強調し、「現在の速度でいくと、毎年1500万人の農村人口が都市に移る。1人当たり100平方メートルの住宅需要に基づくと、これらの人口の住宅問題を解決するのに毎年225万ムー(1ムーは約6.667アール)の土地が必要になる。これは全国の1年間の建設用地の約半分に相当する。そのため、中国は計画期間の人口規模、構造、地域移動の動きを予測し、人口の変化と国土資源の間にある矛盾を協調的に解決するための対策や措置を打ち出す必要がある」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月3日