UNCTADが世界の大手多国籍企業236社と116カ国の投資促進機関を対象にアンケート調査を行ったところ、回答者の62%が今後の投資に楽観的あるいは非常に楽観的な見方を示した。企業のトップは、経済危機がもたらした破壊的な影響は予想していたよりも小さいとの見方を示し、今回の危機により企業の対外直接投資の予算が削られたとした人は多数に上り、所属する企業が大規模な投資引き上げ措置や海外での経営活動の停止措置などを取ったとした人は約20%に上った。
各国の投資促進機関から寄せられた回答によると、中国の対外直接投資の伸びが驚きをもって迎えられており、中国は10-12年にはドイツ、英国、フランスを抜き、米国に次く世界2位の、最も潜在力を秘めた対外投資国になると予想される。中国の対外投資は過去10年間の量の飛躍の時期を経て、これからの10年間は質の飛躍の時期を迎えるとみられる。また中国企業の対外投資はピンポイント式の投資や散発的な投資から、集約的な投資、産業チェーンと連動した投資に発展していくとみられる。
「人民網日本語版」2010年9月8日