ドイツの景気回復を支える中国
上記の米記者はロンドンから中国を眺めているが、英『デイリー・テレグラフ』の記者は中国の天津から、間もなく訪中するキャメロン英首相に対し、中国を見てあまり驚き過ぎないようにと提言している。本誌17日の記事によれば「首相として初の訪中となるキャメロン氏は、驚きと羨望に対する心の準備をしておかなければならない。それは、中国が最も人口の多い国であることや、政界の要人が人々の尊重と服従を得られることはもちろん、その発展規模とスピードに圧倒されるからである。あら探しの得意な評論家でさえ、その不可思議さに舌を巻くほどである。」
中国の経済発展は、古株の西側諸国をもその窮地から「救って」いる。『ワシントン・ポスト紙』の先日の報道によれば、アメリカがその失業率の高さと、また新たな不況の可能性に焦燥している一方で、ドイツ経済はある種の回復勢力により、少しずつ活気を取り戻しつつあるという。
その理由を、ドイツ会社経営者の誰に聞いても、同じ答えが返ってくるはずだ。その理由は中国にあると。このアジアの巨人の急成長により生み出される市場需要が、ドイツ経済の回復を加速させているのだ。そして、このドイツの例は、中国の台頭が、その他のいずれの先進国に対しても、同じように恩恵を受けさせられることを証明している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年9月19日