中国自動車市場、多国籍企業には大きなパイ

中国自動車市場、多国籍企業には大きなパイ。

タグ: 中国 自動車 市場

発信時間: 2010-10-22 18:43:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

かねてより、中国人には多国籍企業が中国市場をいかに重視しているかを引き合いに出して、自身の名誉や栄誉とする、という考え方がみられた。ある多国籍企業のあるブランドの世界市場の中で中国市場がトップになると、その企業の従業員より喜ぶことさえあった。国内で大規模なモーターショーが開催されると、中国メディアは「某メーカーが中国でのモーターショーをA級モーターショーに格上げした」とか、「某メーカーの出展した車種が最も多い」とかいったニュースをさかんに報道する。こうした考え方や報道からは、多国籍企業が中国を持ち上げて、破格の待遇を与えている、といった考え方がほのみえるが、実際のところは、中国市場が多国籍企業を成功に導いたのだ。

欧米や日韓の市場は長期的に安定した状態にあり、今では新興市場で最も大きな成長パワーは中国にある。ここ数年、世界で順調に発展している企業は、中国市場でも順調だ。中国市場でうまくいっていない企業は、世界でも経営状態が芳しくない。GMのような破産や国の保護に直面した企業でさえ、中国市場での業績が好調なため、最終的には「根っこ」を残すことができた。多国籍企業にとって、中国自動車市場は当面の危機を乗り切るための命綱であるだけでなく、これからより大規模に、長期的に発展していこうという希望を託す場所にもなっている。多国籍企業にとって中国市場は実際、命運を左右する存在となっているため、各企業は中国で市場を拡大し、中国市場でより多くのシェアを獲得しようと力を入れている。

一部の多国籍企業の辞書では、「グローバル化」というのは中国市場の徹底的な開放の意味であり、中国人がこの企業の製品をせっせと消費し、中国市場でこの企業が縦横無尽に駆け回る、ということを意味する。こうした企業は、中国自動車市場がこれら企業の「グローバルシステム」を取り入れるのはよいことであり、中国独自ブランドは誕生する必要がまったくなく、誕生したとしても発展しないと考えている。

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