中国現代国際関係研究院世界政治研究所の高祖貴所長はこのほど次のような論考を発表した。
最近、世界には中国は「自信過剰」「強い態度で要求する」「ますます強硬になっている」などとする論調が現れており、中には中国が平和発展の道を堅持するかどうかを疑う声すらある。一連の論争の的になっている問題について、中国がこれまで示してきた正当な立場や取ってきた態度が、いずれも「強硬」だと解釈されている。
客観的にみて、世界の対中世論と一部の国の対中政策には微妙な変化が生じている。これは世界の大規模な発展、大規模な改革、大規模な調整と密接に関連するものであり、中国の実力や影響力の急速な上昇とも密接に関連する。いわゆる「中国強硬論」は国際世論を主導する西側の先進国で主にみられる論調だ。このような論調を流布する原因はさまざまで、たとえば中国の国際的地位が急速に上昇し、これによって主要国の地位が「再編成」されたことへの不適応がある。また中国の発展の成果に比べて、彼らがこれまで長期にわたって享受してきた政治的優位、経済的優位、文化的優位、そして優越感が低下していくことへの不満や恨み。中国と外界とのすべての摩擦の原因を、一方的に、単純に、「惰性的」に中国に帰すこと。故意に中国を非人道的だとして「妖魔化」し、多くの重要問題について中国に妥協し、屈服するよう迫り、彼ら自身の利益を確保しようとすることなどがある。