中国にとっては、国際社会において「中国要因」がますます目立っていることは、中国と世界との関係の歴史的な変化が新たな段階に入りつつあるということを意味する。中国と世界、特に西側世界とは、いずれも新しい土台の上に立って、相互の関係を調整する必要がある
中国と一部の国家とがいずれかの方面で摩擦を起こしたり、ぶつかったり、さらには衝突したりするのは避けられないことであり、時にはこじれる可能性もある。危機管理を強化し、問題が制御不可能になるのを防止し、切磋琢磨の中で相互関係が積極的な方向へ発展するよう推進することが、ますます重要で急を要する課題となっている。
さまざまな中国に関するマイナスの論調は中国が日々強大化することと密接に関連しており、こうした論調は中華民族が復興を成し遂げていく過程でずっとつきまとうものなのかもしれない、と考える中国人がますます多くなっている。世界のモデル転換と国際システムの展開という大きな背景の下で、中国は平和的発展の道を歩み続ける上で、他国にはない長期的、巨大、複雑かつ敏感という特徴を抱えている。よって中国は自国の戦略の選択をしっかりと行い、圧力に耐えなければならないし、思想的な準備を十分に行って、平常心で対応し、主体的に外交活動を行い、対中国際世論の発展に影響を与えなければならない。
「人民網日本語版」2010年11月24日