第一に、世界との競争は避けられないこと。世界の高速鉄道市場は長年、日本、ドイツ、フランスなどの鉄道強国によって占められてきたが、中国の高速鉄道の海外進出によって現在の市場構造は変わることになる。
第二に、中国の高速鉄道の先進技術が国際社会に認められるにはまだ時間がかかること。7日午後に開かれた分科会で各国の代表は中国の高速鉄道をしきりにほめていたが、彼らの言葉の端々から、本当に高く評価しているのは日本やフランスなど古株の高速鉄道強国であることがうかがえた。イギリスと米国の鉄道専門家がスピーチを行うときも例として多く挙げられるのは日本などであった。カリフォルニア州高速鉄道局理事でカリフォルニア州高速鉄道プロジェクト責任者のディリドン氏は、「日本の新幹線とフランスの高速鉄道は開通からすでに45年経つが、まだ1度も死亡事故がない」と述べ、中国高速鉄道は営業から間もなく、十分な信頼を得るにはまだ時間が必要であることをうかがわせた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月9日