第8回広州国際モーターショーが20日に広州市で開幕し、日産自動車とホンダ自動車は、合弁会社が中国市場向けに研究・開発した新ブランドを出展した。中国というこの世界最大の市場で売れる車を製造するため、日本の自動車メーカーは開発などの面で現地化を進め、中国市場に対するかつてない情熱を表している。
日本の共同通信社の20日の報道によると、日産は合弁会社の東風日産が研究・開発した新ブランド「啓辰(ヴェヌーシア)」の模型を展示している。日産の志賀俊之COO(最高執行責任者)は、「軽快さなどの面において、同ブランドは完全に中国の顧客向けに製造したもの」と話す。同ブランド車は2012年の発売を予定している。
広汽ホンダも自主ブランド「理念」初の量産車モデルを出展した。同車種は自家用小型乗用車で、来年春に発売予定。展示ブース近くに多くの中国メディアの記者が集まっていることから、注目度が非常に高いことがうかがえる。
トヨタ自動車の中国市場を担当する毛利悟常務役員によると、重要なのは現地をよく理解して研究・開発を進めることで、中国人の嗜好と道路状況を把握した上で自動車を研究・開発するため、トヨタは今年11月に江蘇省に研究開発会社を設立した。