同報告書によると、2010年の世界の成人のタバコに関する調査によると、中国の現状は次のようなものだ。中国人の75%以上が健康に対する喫煙の害を全面的に理解できておらず、66%以上が副流煙の害を理解しておらず、ほとんどの人が「低タール、イコール低被害」という誤った見方をしている。中国人男性の喫煙率は高止まりしており、喫煙者はいまだに3億人を超える。禁煙成功率は極めて低く、禁煙後に再び喫煙する人の割合が高い。ここ十数年間、副流煙の被害水準は基本的に変化しておらず、2010年は約7億4千万人の非喫煙者が副流煙の被害にあっているとみられ、公共の場所や職場での副流煙の被害が極めて深刻だ。
国内外の専門家は同報告書の中で次のような見方を示す。タバコのコントロールは国や地方の経済を損なうことはない。タバコ需要の変化には長い期間が必要であり、中国タバコ産業には今後20年間にモデル転換を達成するチャンスが確実に訪れるとみられる。これは第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)の経済発展モデル転換の根本的な方向性とも完全に一致するものだ。
「人民網日本語版」2011年1月7日