中国人民銀行(中央銀行)は今月8日に金利を0.25%引き上げたのに続き、18日には預金業務を取り扱う金融機関の人民元建て預金の準備率を0.5%引き上げると発表した。引き上げ後、大・中規模金融機関の預金準備率は過去最高の19.5%に達する。「国際金融報」が伝えた。
人民銀が預金準備率を引き上げるのは今年に入ってからは2度目、昨年以来では8回目となる。おおまかな計算によると、今回の引き上げにより銀行の流動性資金2500億元が凍結されることになる。
ある専門家は取材に応える中で、これまでに数回行われた預金準備率と金利の引き上げと同じく、今回の引き上げ政策の目的は過剰な流動性が大口商品市場や農業副産品市場にダメージを与えるのを防ぐことにある。
国家統計局が今月15日に発表したデータによると、1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は4.9%で、業界関係者の予測を下回ったものの、中国のインフレ水準に対する消費者の懸念をうち消すには至らなかった。